HSPの特性「DOES」ってどういう意味?
「DOES:ダズ」という言葉、日常ではあまり耳にしない言葉です。
自分をHSPだと自覚している人でも、この言葉を知らなかった人、
また最近知った人が多いのではないでしょうか?
この記事では僕の経験や感性をふまえて
HSPの4つの特性
「DOES:ダズ」
これについて詳しくお伝えします。
「DOES:ダズ」ってそもそもなに?

「DOES:ダズ」という言葉は、HSPの4つの特性の頭文字をあわせた言葉です。
HSPの悩みや感性は、そのほとんどがこの4つの特性に関係していると言われます。
それが以下の項目です。
- Depth of processing
=処理の深さ - Overstimulated
=神経の高ぶりやすさ、刺激の受けやすさ - Emotional reactivity and high Empathy
=感情への反応が強い、共感力が高い - Sensitivity to Subtleties
=些細なことに敏感
それぞれの頭文字を取って「DOES:ダズ」と呼ばれます。
この特性に、多くのHSPが悩まされています。
しかし、これこそがHSPの良いところであり、長所でもあります。
この記事を読んで

これってまさに自分のことだ!
そう思う人がきっといるはずです。
HSPの良さを最大限に活かすため、自分自身を正しく理解しておきましょう。
診断:あなたのHSPはどれくらい??
自分の事をHSPだと思う人にこそ、ぜひ読んでほしいのが
武田有紀さんの著書「繊細さんの幸せリスト」です。
この中で、アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士による
「HSP自己テスト」が紹介されています。
HSPに関する日常での「23の項目」がリストアップされ、
12項目以上でHSPの可能性が高いということです。



ちなみに僕がテストを受けた結果は、
23項目中22項目当てはまりました。
ほぼ間違いなく「繊細さん」ですね。
この本を読んでみるとはっきりと教えてくれるので、
自分がどれだけ刺激に敏感な「繊細さん」なのか知りたい人はぜひ読んでみてください。
DOES:ダズ 4つの特性をそれぞれ解説


Depth of processing
=処理の深さ
同じ量の情報を受け取った場合でも、HSPは他の人と比べて、そこから処理する情報量が圧倒的に多いです。
その結果、連想ゲームのように次々と気が付いてしまう、考えてしまう特徴があります。
「1を聞いて10を知る」のがHSPの特徴ですが、知りすぎるあまり雪崩のように20や30まで考えが止まらなくなるのです。
これがHSPを大いに悩ませます。
そしてその考えはほとんどがネガティブな方向に向かうので、気がどんどん重くなり、決断には時間と勇気が必要になります。
例:よくある「頼み事」へ対応
〇〇さん、これやっといて~
この一言から連想できる膨大な情報で、HSPの頭の中はいっぱいになります。
- あれも必要になるよね
- その前にこの作業をやっとかないと
- これがあればもっと良い内容にできるな
と、そこに関係するものが次々と思いつきます。
そのすべてがちゃんと関係のある、大切な内容なのですが、
頼んだ側からしてみると、あたかも違うことをやっているように見られがちです。



やるのはこれだけでいいから!
このように注意された経験がある人もいるはずです。



ちゃんと考えて、まじめにやってたはずなのにな。。。
自分そのものを否定されたように感じるため、深く傷つきます。
Overstimulated
=神経の高ぶりやすさ、刺激の受けやすさ
HSPはそうでない人に比べ、感受性の高いアンテナを持っています。
そのため他人の気分や言葉、行動に対してとても敏感に反応します。
例えば、同じ空間に仲がいい人と苦手な人がいる場合を想定しましょう。



気分悪く思われてはいないだろうか?
と、仲がいい人はそっちのけで、苦手な人の方にばかり意識が向いてしまいます。
また何気なく言われた冗談でも深く傷つき、何日も思い悩むことだってあります。
HSPは飲み会と相性が悪いので避けましょう
「飲み会」はHSPに相性が悪く
多くの人が苦しんでいます。
具体的にはこのような理由です。
- メンバー全員が気を許せる人だけとは限らない。
- 大勢が集まるので、誰にアンテナを向けたらいいかわからない。
- マナーや振る舞いに常に気をすり減らす。
- 飲み会で行われる会話はほとんどが愚痴などのネガティブな内容。
- 「いじられる」「強要される」のが辛い
- 限界を超えて気疲れてしても帰れない。
過去に「飲み会」に苦しむ人に向けて、前後編二つに分けて記事を書きました。



僕自身もHSPの良さを大切にするために、
最近は飲み会を断り続けています。
そんな実践をふまえた記事ですので、苦しい経験をしたことがある人こそ読んでみてください。




Emotional reactivity and high Empathy
=感情への反応が強い、共感力が高い
HSPはその敏感なアンテナで、ネガティブな感情をたくさん受け取ってしまいます。
近くにいる人がイライラした様子だと、



関係ないとは思うんだけど、
もしかして自分のせい?
と自分に原因がないにも関わらず、申し訳なく感じてしまいます。
また共感力が高いせいで、相手の立場に自分を置き換えてしまうクセがあります。
- 人が起こられているのを見ると、まるで自分が起こられているように感じてシュンと落ち込む
- 人がケガで痛がっていたり、病気で苦しんでいるのを見ると顔をしかめたくなってしまう
このような経験をしたことはありませんか?
この特性に相性が悪いのが
「日々のニュース」です。
- 事件
- 事故
- 災害
- スキャンダル
- 組織の不正
ネガティブで刺激的なニュースほど関心が集まるため、
僕たちの頭の中に叩きつけるように報道してきます。



僕はHSPを自覚してから、
ニュースをだらだらと見続けることを辞めました。
こちらの記事にも理由を説明しているので、読んでもらえると嬉しいです。


Sensitivity to Subtleties
=些細なことに敏感
HSPは人それぞれに程度はありますが、五感がとにかく鋭いです。
- 視覚
派手な色や模様が落ち着かない - 聴覚
時計や冷蔵庫の小さな音が気になって眠れない - 嗅覚
体臭や口臭などの不快な臭いに顔をしかめる - 味覚
味の濃いもの、脂っこいもので具合が悪くなる - 触覚
服やベッドの肌触り、財布やペンの手触りが気になる
五感は人間が活きる上で常にはたらき続けるので、
人より何倍も敏感なHSPは、常に膨大なエネルギーを使い続けています。
その結果、一度気になり始めると止めらなくなったり、
限界を超えると一気に疲れて、とにかく休みたくなります。
まとめ 「DOESを知る=長所を知る」こと
HSPを自覚している人に必要なことは、
DOESの4特性を「知る・理解する・自覚する」ことです。
これができれば、日々の生活でたとえ同じ場面に遭遇したとしても



自分はこう感じる性質をもった人間なんだ。
自分を責めずに受け受け入れることができます。
また、冒頭でも伝えたように、HSPの特性は最大の長所でもあります。



自分の長所が分からない,,,
こんな人のために、HSPの長所について3つの観点から細かく紹介しています。
あわせて読んでみてください。





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